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ものだま探偵団

ルークとふしぎな歌

ものだま探偵団

ものについた魂=「ものだま」の声が聞こえる少女たちが、町で起こる怪異現象を解決する「ものだま探偵団」第2弾!

著者 ほしおさなえ 著・文・その他
ジャンル 文庫 > 徳間文庫
発行元出版社 > 徳間書店
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2022/11/09
ISBN 9784198948023
判型・ページ数 文庫・416ページ
定価 880円(税込)
「活版印刷三日月堂」のほしおさなえが描く、
ちょっぴりふしぎで、あたたかい物語。

「ルークとふしぎな歌」「わたしが、もうひとり?」の2作を収録。

ものに宿った魂=ものだまの声が聞こえる町、
坂木町に引っ越してきた小学5年生の七子は、
同級生・鳥羽の「ものだま探偵」を
手伝うことになった。

七子がふとしたときに口ずさんでいた、
どこで聞いたのか覚えていない歌。
学校でも同じ歌を口ずさむ子がいるようだ。
もしかしたら、ものだまのせい? 
鳥羽と七子は、「荒ぶっている」ものだまを
捜しはじめた。
今回の事件は、鳥羽のライバル、律が持つ、
ものだまの宿るチェスの駒・ルークが
関係しているのかもしれない…。 
「ルークとふしぎな歌」

七子はある日、自分と同じ服、
同じ髪型の子を見かけた。
ふりむいたその顔も、七子そっくり! 
もしかしてドッペルゲンガー? 
さらに、自分のそっくりさんを見たという人が
何人も現れて…?
ふしぎなことが起こるのは、
ものだまのしわざかも…。
「わたしが、もうひとり?」
胸があたたかくなる、ファンタジック・ミステリー。
  • ほしおさなえ
    1964年東京に生まれる。フェリス女学院大学文学部非常勤講師。児童書出版社、大学植物学研究室勤務を経て、作家としてデビュー。『ヘビイチゴ・サナトリウム』(東京創元社)が第12回鮎川哲也賞最終候補に。ほかの作品に「活版印刷三日月堂」シリーズ(ポプラ文庫)、「菓子屋横丁月光荘」シリーズ(ハルキ文庫)、「紙屋ふじさき記念館」シリーズ(角川文庫)、「言葉の園のお菓子番」(だいわ文庫)など。児童書に『お父さんのバイオリン』(第24回読書感想画中央コンクール指定図書)、「ものだま探偵団」シリーズ(共に徳間書店)がある。
T. みぃた
律が持っているルーク(チェスの駒)は火事の影響で記憶を失くしている。七子が通い始めた英語教室で見かけたチェスセットは律のルークと似ている。英語教室に出入りする人が知らず知らずマザーグースの替え歌を口ずさんでいるのはものだまが荒ぶってるから。チェスセットの出所を探るうちにルークとの関わりもわかり、ものだまの魂も静めることができた。律は家族。辛い記憶だとしても思い出が心を作っていて、なかったことにしないほうがいいとルーク。鳥羽には喧嘩腰の律だが、ルークの言うことなら素直に聴ける。ドッペルゲンガーの話も良かった
オサム
懐かしさをキーにしながら、それだけで終わらないのがこの作者の手腕。子供でも楽しめる文章・内容でありながら、いいトシした大人(高齢者 笑)も惹き付けて止まない。「アカリちゃん、良かったね」と言ってあげたい自分がいる。

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