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首取物語
少年は繰り返していた。空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪う行為を何度も。それに気づいたとき、首だけの男と出会う。
その男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったと言うこと以外は。
彼らはなぜ、記憶を無くしているのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』(徳間文庫刊)に続いて贈る和風ファンタジー。
第一話 独楽の国
第二話 波鳥の国
第三話 碧青の国
第四話 雪意の国
第五話 消去の国
第六話 和茅国
第七話 波賀理の国
その男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったと言うこと以外は。
彼らはなぜ、記憶を無くしているのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』(徳間文庫刊)に続いて贈る和風ファンタジー。
第一話 独楽の国
第二話 波鳥の国
第三話 碧青の国
第四話 雪意の国
第五話 消去の国
第六話 和茅国
第七話 波賀理の国
四男の母
首と少年の旅。何かあるなとは思ったが、こんな因縁の二人だったとは思わなかった。二人はこのまま独楽の国でぐるぐる回り続けるのかわからない。不思議なお話だった。
ナツ
首取物語って?!と、思わずタイトルにゾゾッとしながら手に取った図書館本。どこか懐かしい話のような、蜘蛛の糸のような。なぜ侍は首だけになってしまったのか?なぜ少年は一人ぼっちになってしまったのか?なぜ二人には記憶がないのか?ファンタジーなんだけど、人の真髄をつく言葉が散りばめられてました。トサはオビトといたからきっと気持ちも雪解けしていったのかな。