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首取物語

首取物語

少年は首だけの侍と出会い、一緒に様々な国で、お互いの失った記憶を取り戻していくが……。直木賞受賞作家の意欲作。

著者 西條奈加 著・文・その他
ジャンル 文芸書
発行元出版社 > 徳間書店
シリーズ 文芸書
出版年月日 2022/09/10
ISBN 9784198655273
判型・ページ数 4-6変・288ページ
定価 1,760円(税込)
少年は繰り返していた。空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪う行為を何度も。それに気づいたとき、首だけの男と出会う。
その男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったと言うこと以外は。
彼らはなぜ、記憶を無くしているのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』(徳間文庫刊)に続いて贈る和風ファンタジー。

第一話 独楽の国
第二話 波鳥の国
第三話 碧青の国
第四話 雪意の国
第五話 消去の国
第六話 和茅国
第七話 波賀理の国
  • 西條奈加
    北海道生まれ。東京英語専門学校卒業。貿易会社勤務を経て、2005年『金春屋ゴメス』で第17 回日本ファンタジーノベル大賞大賞を受賞しデビュー。12 年『涅槃の雪』で第18 回中山義秀文学賞を受賞。15 年『まるまるの毬』で第36 回吉川英治文学新人賞を受賞。21年『心淋し川』で第164回直木賞受賞。主な著作に『善人長屋』『はむ・はたる』『千年鬼』『首取物語』など。
四男の母
首と少年の旅。何かあるなとは思ったが、こんな因縁の二人だったとは思わなかった。二人はこのまま独楽の国でぐるぐる回り続けるのかわからない。不思議なお話だった。
ナツ
首取物語って?!と、思わずタイトルにゾゾッとしながら手に取った図書館本。どこか懐かしい話のような、蜘蛛の糸のような。なぜ侍は首だけになってしまったのか?なぜ少年は一人ぼっちになってしまったのか?なぜ二人には記憶がないのか?ファンタジーなんだけど、人の真髄をつく言葉が散りばめられてました。トサはオビトといたからきっと気持ちも雪解けしていったのかな。

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