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フツーの体育教師の僕がJリーグクラブをつくってしまった話

フツーの体育教師の僕がJリーグクラブをつくってしまった話

変わることが苦手なこの街をJリーグクラブの立ち上げで変革させたい! 一人の体育教師が成し遂げた地方発のデカい夢の軌跡!

著者 佐伯仁史 著・文・その他
ジャンル 一般書
発行元出版社 > 徳間書店
社会一般
シリーズ 一般書
出版年月日 2021/03/29
ISBN 9784198652517
判型・ページ数 四六・216ページ
定価 1,650円(税込)
公益財団法人日本サッカー協会・田嶋幸三会長
推薦!

「富山を、そして、
サッカーを愛した男の物語である。
Jリーグが街に来るという意味を
改めて考えさせられた。
Jリーグ、サッカーには夢がある。
夢を持つことの素晴らしさ、
夢があるから解決できることを
改めて思い起こした1冊である。
我々のスローガン
「夢があるから強くなる」の体現です。」

代り映えしないこの街を
Jリーグクラブによって
生まれ変わらせよう!

県立の定時制高校の体育教師は
熱意と企画書1枚だけ携えて
無手勝流に協力者、協賛企業を探し回った。
しかし資金もコネもなく、門前払いの連続。
教師が本業をおろそかにして何をやっているんだ
心をへし折られそうな苦言を浴びながら
著者は地道な交渉を続け共感者を集め続けた。

夢をあきらめずに突き進んだ結果
ついに富山県内初となるJリーグクラブは誕生
クラブはのちにカターレ富山となった。

無謀だと言われた夢を現実にした著者の情熱
反論にめげずに闘い続けた挑戦の軌跡は
ビジネスの現場でも学びとなる。
地域のことを自分のこととして受け止める思考は
コロナ禍以降続く脱・東京の流れの中で
新たな生き方・働き方の指針となるはず。

スポーツとマネジメント、スポーツと地域振興
スポーツによるコミュニティ再生を目指す人へ
働くことに夢を持ち続ける全ての人へ必読の書!

富山大学人間発達科学部で教員やスポーツ指導者を目指す学生さんたちに読んでいただきました!
(※アイウエオ順)

金田華実さん(富山大学大学院2年生)
 教員の中でも保健体育科を志望している私にとって、この1冊は教員としての視点の持ち方や、運動・スポーツと地域の見方の幅や視点、魅力を考え改めることができました。
 書籍に出てくる学校現場で実際に起こった出来事の場面を「もし自分がこの場にいたら……」と想像しながら読み進めました。佐伯先生がとられた言動にはどれもはっとさせられ、特に学校や生徒を「サービス」の視点から捉えるといった言葉に感銘を受けました。
 また、学校の中で教壇や体育館に立つことで経験を積むことはもちろん、常に自分を冷静に客観視できるようになるためにも、学校に留まらず様々な機関や場所に赴くことを恐れずに挑戦できる者になりたいです。教員になることが目的ではなく、教員になった先に何を目指し、どうありたいか、を深く考えるきっかけを頂けました。
 私は運動やスポーツが、児童や生徒、全ての子どもたちにとって“身近なもの”に感じられるようにしたいという想いがあります。まずは、学校で子どもたちが運動やスポーツに気軽に楽しく触れる機会を確保することが必要であると考えています。とはいえ、これまでは「運動やスポーツを『する』ことへの価値に留まってほしくない」と考えていても、その先に何があるのか、思い描くものが単調だったように感じます。読み進めていくにつれて、子どもたちが運動やスポーツを通して多くのものに出会い、学ぶ環境を整えるために、私自身が地域やスポーツのことを一層追求し、触れて、好きになる必要があると感じました。
“仕事は楽しく、遊びは真剣に”遂行できる社会人、教員を目指し、日々精進していきたいと強く思います。

河口尚希さん(4年生)
「歩く道を自分で選ばない生き方ほどつまらないものはない」
という言葉が特に印象に残っており、今の自分を奮い立たせてくれました。私自身これまでの人生において「歩く道を自分で選ぶ」といったことはあまりなかったと感じています。高校受験や大学受験の場面では自分自身で意思決定はできたものの、普段の日常生活においては「歩く道を自分で選ぶ」ことはできていませんでした。自分自身の在り方について考えるきっかけとなりました。
 現在私は教員を志望しています。この本を読む前までは、教員は学校現場の中だけで仕事をするというイメージを持っていたので、「公務員である教師だって、遊び切る一念があれば、何でもできる」「真面目過ぎる教師は絶対に損をする」などの言葉は驚きでもありました。また、「学校と教師は生徒に対するサービス業」という考え方にも非常に共感しました。私の描いている理想の教師像の一つは、子どもたち一人一人が一日一日を有意義に学校で過ごせるような環境をつくることができる教師です。「生徒=お客様」という考え方が学校現場の働き方改革にもつながるという考えにも共感しました。
 私の地元の県では現在Bリーグチームを作ろうという動きが始まりました。私は地元で教員となることを目指していますが、教員になれたとしても忙しくてこのような動きには携われないだろうと考えていました。しかし、今回佐伯先生の軌跡を読み、自分自身の考え方次第で関わることができるのではないかと思うようになりました。佐伯先生のようにゼロからのスタートではありませんが、もし携わることができたら「県民のためにあるクラブ」「地域の人たちが自分ごととして受け止めてくれるクラブ」を目指したいと考えています。

髙崎樹さん(4年生)
 私は現在に至るまでサッカーを続けてきたので、佐伯さんがサッカーの場面のように考えて、行動している箇所が何度もあり、イメージしやすいと感じました。同時に、日頃の生活の中でもサッカーを生かしていけるのだと新たな発見になりました。
 私は公務員を目指しているのですが、公務員・教員であっても、夢に対する熱意さえあれば、道は開くことができるのだという勇気をくれた一冊でした。むしろ、転職がないという強みもあるというアドバンテージにも気づくことが出来ました。
 私自身、現在夢はありません。高校生までプロを夢見ていましたが、それ以降「夢」を忘れていました。大人になっても「夢」を持ち、輝けるということを発見することができました。また、この本であれば、「地域(富山)のために」のように、自分以外の人たちのための「夢」という、新たな「夢」の形を知ることができました。
 教師としての佐伯先生の話は、「GTS」だなと思いました。ドラマ『GTO』で、生徒一人一人と型破りな方法で向き合う、グレイトティーチャー鬼塚を彷彿とさせました。型にはまらず、自分の信念に従い行動する佐伯先生はかっこよく感じました。また、「変人」といわれながらも、実はすごく計算された行動が多くあり、自分のしたいことに向け、自分が動きやすい環境を作ることのテクニックや重要性を学ぶことが出来ました。  この本を通して、行動していく重要性を最も感じることが出来ました。佐伯さんのように即行動できるよう、日々感じたことを行動できるよう意識して過ごしていきたいです。

林瑠里奈さん(4年生)
 私は現在就活中であり、最近自分の人生について考えることが多かったため、非常に刺激となった一冊であった。著者の富山、サッカーを愛する気持ち、情熱が文字を通してでも非常に伝わってきた。
「歩く道を自分で選ばない生き方ほどつまらないものはない」
 私は高校進学の際に、県外で硬式野球をし、プロを目指したいという夢を持っていたが、親や担任の先生に止められ、諦めざるを得なくなり、違う道に進んだという過去がある。その道に進んでいたらどうなっていただろうと時々思うこともある。一人ひとりの幸せや価値観は違い、生き方やキャリアなどには絶対的な答えというものはなく、自分自身で考え、決断し納得して選んでいくしかない。周りの声に耳を傾けることも大切であるが、自分の人生なのだから、自分が思うように、楽しんでいこうと改めて思わせてくれた。
 著者は教師という仕事をしながら夢を夢のままで終わらせるのではなく、企画書一枚を携え企業訪問をするなど、夢に向かって行動した。さらに、夢に完結はなく次のステップ、構想ができているという。フォアキャスティングだけでなくバックキャスティングも頭に入れた行動力は勉強になった。
 自分ごととして捉えることの重要性にも気付かされた。人は意識を向けないと気づかないことが日常にあふれている。誰かがやってくれるだろうという気持ちではなく、自分ごととして受け止めていくことが大切である。
 自分の心に目を向け、周りに目を向け、遊び切る一念で人生を歩んでいきたいと思った。
第1章 Jリーグクラブ誕生までの闘い
Jリーグクラブはなぜ必要か
超保守王国・富山は変革を拒んだ
教師が学校以外の夢を語って何が悪い!…他
◎証言1中田国夫氏(中田自動車有限会社)
◎証言2田家清氏(元YKK株式会社副会長)
◎証言3貫江和夫氏(元富山県サッカー協会
専務理事)

第2章 教師だからできた仕事と夢の両立
教師だから他のことができる
教師とはサービス業である
年間40日の休暇を堂々と取るには…他
◎証言4池森武宣氏(NPO法人「TSC」名誉会長)
◎証言5安田量氏(常願寺川公園スポーツクラブ
クラブマネジャー)

第3章 無理の壁を突破してきた僕の半生
伝説のコワモテ先生に学んだこと
偏差値38からの筑波大学合格…他
◎証言6南木恵一氏(とやまライフデザイン
研究所理事長)
◎証言7神野賢治氏(富山大学准教授)

第4章 地方にこそビジネスチャンスあり!
東京型の成功を求めてはいけない
新たなつながり「病院ビューイング」
まちなかスタジアム構想への道…他
◎証言8今井隆信氏(富山エフエム放送)
◎証言9中村渉氏(唄うおでん屋「茶文」)
  • 佐伯仁史
    1964年生まれ。富山市出身。同市立星井町小~同南部中~富山県立富山東高~筑波大学体育専門学群卒。現在、富山県立雄峰高校教諭。同校で体育の教鞭を執る。実業校、進学校、定時制、支援学校すべての校種を経験、特に多数の不登校生徒、反社会性の強い生徒をやる気にさせ、立ち直らせてきた実績がある。教職と並行して、社会生活や教育現場におけるスポーツの重要性を研究、実践。約30年前よりスポーツ本来の意味や重要性を直視し、クラブマネジメントの視点から小学校から社会人までのクラブ、立山フットボールアカデミー(現立山ベアーズ)を設立、そこから独立したFC富山U-18 などを経て、2005年NPO法人富山スポーツコミュニケーションズを設立し、理事長に就任。富山県サッカー協会特任理事として「Jリーグスタディグループ」を設置し、困難極めると言われていた、政財界、YKK、北陸電力を3年間でつなぎ、Jリーグを目指す県民クラブ(そのまま「カターレ富山」に)を創設した。JFA(日本サッカー協会)公認B級コーチ、JFAスポーツマネジャーズカレッジサテライト講座マネジメントインストラクター。
Go Extreme
Jリーグクラブ誕生までの闘い:この街は変わらなければ Jリーグクラブはなぜ必要 キーマンを探せ 共感を得るために逆のこと 教師だからできた仕事と夢の両立:教師だから他のことができる ド派手メイク女子高生を肯定 破天荒教師・出る杭 教師≒サービス業 離見の見 無理の壁を突破してきた僕の半生:無謀なチャレンジ/ ボールは正直  地方にこそビジネスチャンスあり:欧州クラブと街のつながり ×東京型の成功 地域の課題≒自分のこと 地域が喜ぶ→チャンス 人は悩み、もがくところから解を導く
飯田良智
同じ富山で、同じ高校教師が、こんな大きなことをしたなんて、とても刺激を受けます。これからの夢の実現に向かって頑張ってほしいです。

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