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凪良ゆう先生「流浪の月」(東京創元社)にて2020年本屋大賞受賞!
2020.04.21
電子書籍あり
憎らしい彼
美しい彼2
目深な帽子に怪しいサングラスとマスク。付いた仇名は『不審くん』。新進俳優の清居の熱心なファン──その正体は、同棲中の恋人・平良だ。気持ち悪いほど愛を捧げてくるくせに、「俺は清居を引き下げる愚は犯さない」と、甘えたくても察してくれない。どうしてこんなヤツ好きになったんだ…? そんな時、業界屈指のカメラマンが平良を助手に大抜擢!! 清居より仕事優先の日々が始まってしまい!?
桐一葉
もう平良のお城はボロボロだ って文すき。清居からもらう感情の波にさらわれていく様が浮かんで、一緒に体験しているみたいに感じられる。凪良先生の描写が素晴らしくて、こちらの想像力をかき立ててくれる。平良も清居もお互いを失う怖さを常に抱えているけど、決して堕ちていかずにすすんでいく。その澱んでいない逞しさにふれたくなって繰り返し読む。平良が設楽に言うところは、ほんまそう!思い通りにしようなんてファンじゃない…って思っちゃう。こちらは素敵な姿を観てるだけ。攻撃するのは違うよね。
にゃー
凪良ゆうは小説がうまい気がする⋯この2人の関係にプロカメラマンをぶち込むとは。。安奈まわりの感情もすごいし濡れ場でさえも泣ける⋯すれ違いが面白すぎて窮鼠/俎上に匹敵する