作家・堀田善衞(ほったよしえ)は、「広場の孤独」「漢奸」ほかで1951年度下半期の芥川賞を受賞。以後世界各地の争乱の渦中における人間の姿を冷静にみつめ、国家や宗教に対する個人の自由や尊厳をテーマとする数多くの作品を世に送り出しました。
神奈川近代文学館では、堀田善衞本人とそのご遺族から資料の寄贈を受け「堀田善衞文庫」として保存しています。今回、没後十年を記念して、堀田作品から様々な影響を受けてきたスタジオジブリとの共催で初の回顧展『堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。』が開催されています。
展覧会は、「乱世」をキーワードとして二部構成で展開。
第一部では、代表作にまつわる初公開・未発表資料を含む約350点を展示し、堀田の文学的足跡と作品世界に込められた批判精神を紹介。
第二部では「堀田善衞作品のアニメーション映画化を試みる」という仮想のもとに、スタジオジブリが「方丈記私記」「定家明月記私抄」「路上の人」の三作品を視覚的に表現しています。
記念映画会や朗読会、講座等のイベントも開催される本展覧会。この機会に、歴史への深い洞察力に充ちた堀田作品の力強いメッセージに触れてみませんか。
会期:2008年10月4日(土)~11月24日(月・振休)
休館日は月曜日(ただし、10/13、11/3、11/24は開館)
開館時間: 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
会場:神奈川近代文学館 http://www.kanabun.or.jp/
神奈川県横浜市中区山手町110
観覧料:一般700円(500円)、20歳未満及び学生350円(250円)
高校生以下、65歳以上は入場無料 ( )内は20名以上の団体料金
【書籍情報】
堀田善衞の著書 3作品好評発売中です
路上の人
[解説]加藤周一 四六判 定価2730円
聖者の行進
[解説]橋本治 四六判 定価2625円
時代と人間
[解説]高橋源一郎 四六判 定価2100円
[編集・発行]スタジオジブリ
[発売]徳間書店