子どもの本だより 本の紹介

子どもの本だより 本の紹介

2017年01月10日

1・2月号 冬の日も楽しく!

冷たい風に、家の中にこもりがちな冬。そんな日が楽しくなる、絵本と児童文学を紹介します。

ふゆのきらきら

 

生まれてはじめて、雪を見たモグラくん。真っ白で、ふわふわで、なんてきれいなんでしょう。と、雪の中に、きらきら光る棒を見つけ、きっと魔法の宝物だと思い、家にもって帰ろうと…? 『ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ』は、氷柱(つらら)を魔法の棒だと思ったモグラの子の、微笑(ほほ え)ましいお話。

 

 

 

 

バルト

 

『バルト 氷の海を生きぬいた犬』は、実話をもとにした絵本。冬のある日、一匹の犬が流氷にのって、ポーランドのビスワ川からバルト海まで流されていきました。海洋調査船の乗組員がその犬を見つけます。最後には、犬に家族ができて一安心。読後は、我が家の暖かさが一層ありがたく思えるかも?

 

 

 

ウッレカバーF

 

誕生日にスキーをもらったウッレは、冬が楽しみでなりません。いよいよ雪が積もると、冬の王さまのお城へ行くことになり…? 『雪のおしろへいったウッレ』は、冬を楽しみに思う気持ちと春を待つ気持ちを美しく描いた、北欧の作家ならではの絵本です。 

 

 

 

 

きつねのスケート

 

『きつねのスケート』では、秋のある日、湖のほとりの小さな森に、一匹の疲れたキツネがやってきました。森の動物たちに助けてもらったのに、元気になったキツネは、みんなにいたずらをするように。それにも飽きると、今度は湖の向こうに見える大きな森に行きたくなり、冬がくるとスケートをはいて…? キツネと小さなノネズミの友情に心が温かくなる、絵のたくさん入った読み物です。

 

 

ゾウ戦争

 

冬の厳しい寒さを乗り越える家族の強い(きずな)を描くのは、『ゾウと旅した戦争の冬』。一九四五年二月のドイツのドレスデン爆撃を背景にしています。十六歳の少女リジーは、訳あって世話をしている子ゾウを連れ、家族と共に空襲を逃れて歩きはじめました。春を待ち、戦争の終結を願う気持ちが綴られた、心を打つ一冊です。

 

 

 

 

緑の精

 

春に芽吹く草花への思いがつまった物語は、『緑の精にまた会う日』。ロンドンに住むルーシーは、田舎のおじいちゃんから、緑の精ロブの話を聞くのが大好き。ルーシーには見えないけれど、庭仕事を手伝ってくれる不思議なロブは、おじいちゃんの庭に本当にいました。秋の終わりにおじいちゃんが亡くなり、(あるじ)をなくしたロブは、導かれるように、ロンドンを目指して歩き始め…? ルーシーとロブ、両方の視点から描く、味わい深い物語。

 

 

 

冬の日は、親子でゆっくり読書をお楽しみください。            (編集部 小島)

 

絵本『ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ』ジョナサン・エメット文/ヴァネッサ・キャバン絵/おびかゆうこ訳 『バルト 氷の海を生きぬいた犬』モニカ・カルネシ作・絵/中井貴惠訳 『雪のおしろへいったウッレ』エルサ・ベスコフ作・絵/石井登志子訳 児童文学『きつねのスケート』ゆもとかずみ文/ほりかわりまこ絵 『ゾウと歩いた戦争の冬』マイケル・モーパーゴ作/杉田七重訳 『緑の精にまた会う日』リンダ・ニューベリー作/野の水生訳/平澤朋子絵