ある日、森へ出かけたちいさな女の子マルラゲットは、オオカミにおそわれそうになりました。マルラゲットが必死にあばれたので、オオカミはケガをしてしまいます。気の毒に思ったマルラゲットは、オオカミを看病することにしました。きらわれもののオオカミは、マルラゲットに心をひらいて…? フランスの名作絵本です。
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マリー・コルモン
1895年生まれ。10歳で孤児となった経験から、社会の不正に苦しむこどもを助けるため、こどもに関わる仕事に情熱を傾ける。新聞記事、児童小説、童話など多くの執筆活動をてがけ、そのほとんどが古典的名作としてフランスでは現在も愛されている。1938年没。日本で出版されている作品に『ミシュカ』『みんななかよし りんらんろん』(童話屋)などがある。
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ゲルダ・ミューラー
1926年オランダ生まれ。アムステルダムのデザイン学校卒業後、パリに移住。フォーシェの絵本実験学校で学ぶ。絵を担当した作品に『ぼくたちのかしの木』(文化出版局)、『みえないさんぽ-このあしあとだれの?』(評論社)など作品多数。
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ふしみみさを
1970年埼玉県生まれ。洋書絵本卸会社に勤務を経て、現在は絵本の翻訳、紹介につとめている。訳書に『ねむい ねむい ちいさな ライオン』『せかいを みにいった アヒル』『クリスマスをみにいったヤシの木』『チビウオの ウソみたいなホントのはなし』『マルラゲットとオオカミ』『こねことおつきさま』(いずれも徳間書店)ほか多数。