くろねこのロクは、くいしんぼう。まいにち6けんの家でごはんをもらっています。
夏のある日、ロクはかいぬしたちとスコットランドの山おくにでかけることになりました。
森で出会った山ねこが、ごちそうのつかまえかたを教えてくれましたが、ロブスターもうさぎも、ロクはうまくつかまえることができません。ところが…? 自然のなかで、大冒険する町ネコと山ネコをユーモラスに描く物語。インガ・ムーアの緻密な絵で贈ります。
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インガ・ムーア
イングランド南東部、サセックス生まれ。8歳のころオーストラリアに渡る。1980年初めにイングランドにもどり、本格的にイラストレーターとして活動をはじめ、子どもの本の仕事に携わるようになる。1990年に絵本『Six-Dinner Sid』でスマーティーズ賞受賞。グレアム作『The Wind in the Willows』、バーネット作『The Secret Garden』など、古典作品の挿絵も多数手がけている。日本で紹介されている作品はほかに、『のんきなりゅう』(グレアム作/徳間書店)、『ネコがすきな船長のおはなし』(インガ・ムーア作・絵/徳間書店)がある。
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なかがわちひろ
一九五八年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本の翻訳者・作家・画家として絵本や幼年童話、児童文学の分野で活躍中。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。創作絵本に『のはらひめ』(徳間書店)、幼年童話に『すてきなひとりぼっち』(のら書店)、『カッパのぬけがら』(理論社)等作品多数。