かえるのジェロームはとってもこわがり。今日もひとりでベッドでねていると、何だか変な音が…。「パパ、こわいよぉ」するとパパが…? 夜の暗闇をこわがる小さな子どもの気持ちを丁寧に描いた、心に残る絵本。雨の季節の読書にも、お父さんの読み聞かせにもおすすめの一冊。
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キティ・クローザー
1970年、ベルギーのブリュッセル生まれ。1994年デビュー以降、数々の作品を発表、現在はオランダに住み、ふたりの子どもを育てながら創作活動を続けている。1994年「わたしの王国」で作家デビュー。以来、多くの作品を刊行し、また、装画も手がける。2003年「こわがりのかえるぼうや」、2005年「ちいさな死神くん」で、オランダで最も美しい子供の本に贈られる賞の一つである銀の画筆賞を、2010年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。
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平岡敦
1955年生まれ。早稲田大学文学部卒。中央大学大学院修了。中央大学講師、フランス文学翻訳家。主な訳書に、『ロマン・ノワール』(白水社)、『クリムゾン・リバー』(東京創元社)、『怪盗紳士ルパン』(早川書房)、『ウェン王子とトラ』『この世でいちばんすばらしい馬』『こわがりのかえるぼうや』(以上、徳間書店)他多数。