大きなおやしきの中にある人形の家に、ネズミの一家が住んでいました。あるとき、おやしきの壁や床がきれいに塗りなおされました。子ネズミたちは、「人形の家もぴかぴかにしよう」と思いつきますが…? 「くまのパディントン」シリーズで知られるボンドと、気鋭の画家サットンによる、英国の香り高い絵本。
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マイケル・ボンド
英国の児童文学作家。1926―2017年。1958年『くまのパディントン』を発表。シリーズ化された「パディントン」は現在も世界中で人気を博している。大人向けのミステリー「パンプルムース氏」のシリーズでも知られる。
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エミリー・サットン
エジンバラ・カレッジ・オブ・アートのイラストレーション専攻を卒業。ヨーク大学、米国のロードアイランド・スクール・オブ・アートでも学ぶ。対象の細部をとらえる目を持つ画家・絵本作家として高い評価を受けている。作品に、『人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし』『人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん』(ボンド文)『おしゃれなクララとおばあちゃんのぼうし』(デ・ラ・ヘイ文、以上徳間書店)、『ちいさなちいさな めにみえないびせいぶつのせかい』『うまれてそだつ わたしたちのDNAといでん』(デイビス文、以上ゴブリン書房)、『クリスマスイヴの木』(ㇵディ文、BL出版)など。
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早川敦子
津田塾大学教授。著書に『世界文学を継ぐ者たち-翻訳家の窓辺から』(集英社新書)、訳書に『想い出のエドワード・トマス 最後の4年間』(白水社)、『うさぎのぴょんのクリスマス』『人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし』『人形の家にすんでいたネズミ一家のおるすばん』(徳間書店)など。