昔々、花が大好きなピンという男の子がいました。ピンが種をうえ、育てると、いつでも美しい花が咲くのです。この国では人々はみな花を愛し、花の香りであふれていました。ある日、皇帝は世継ぎを選ぶため、この国の子どもたちを一人残らず宮殿によび、花の種を渡しました。そして、種をうえ、育てて一年後に見せにくるようにと告げました。ピンも種を受け取ると、だれよりもきれいな花を咲かせることができるにちがいない、と心をこめて種をうえました。でも、芽がでません。鉢をかえて植えなおしましたが、やはり芽を出しません。一年が過ぎても、ピンの植木鉢からはなにもはえてきませんでした。皇帝の下へ向かう日、ほかの子どもたちは見事に花の咲いた鉢を持っていますが、ピンの鉢植えだけは芽も出ていません。そこでピンは…? 大切なのは、うそをつかない勇気だと子どもたちに伝えます。