1953年10月のある朝、ベルおばさんは姿を消した。足跡もなく、寝巻きのまま、いったいどこへ消えたというのか? おばさんの息子、いとこのウッドローは、それから半年後、祖父母の家にひきとられた。わたしと同じ12歳。ウッドローは人の心の動きに敏感な、ふしぎな魅力を持つ男の子だった。ウッドローなら、ベルおばさんが消えた謎について、何か知っているかもしれない…。
美しく生まれついたために、本当の自分がわかってもらえないと悩む、少女ジプシーと、母親失踪の秘密を胸に抱く少年ウッドロー。アメリカの山間の小さな町を舞台に、二人の友情、家族の生き方を、ミステリアスにかつ繊細に描いた感動的な物語。