第二次大戦下のポーランド。夫と離れ、女手で二人の娘を育てていたユダヤ人の女医ハンナは、「ユダヤ人狩り」の噂を聞く。治療してやったドイツ人将校に、「お逃げなさい、今すぐに」と耳打ちされたハンナは、娘たちを連れ、着の身着のまま、ハンガリーとの国境を目指して歩きだす。だがまもなく、七歳の下の娘マルカは熱を出して倒れてしまった。「治るまで面倒をみて、あとで合流させてあげる」という地元の人の言葉を信じたハンナは、上の娘だけを連れて先に旅立つが、マルカを預かった人物は、自らの身の危険を感じ、マルカを近くの町に置き去りにしてしまう……。