王の末弟であると名乗りをあげた〈翼の公子〉ラクランは、反乱軍と〈癒しの手同盟〉の子どもたちを伴い、古都ルースシャーへ向かった。リスマディルにある王の城では、魔女メガンの仲間である料理女ラティファのもとで、メガンの弟子イサボーが下働きを続けていた。仕事の休みをもらえたある日、イサボーは海を見てみたいと、海岸にむかった。そこで海の妖フェアジーンに詳しい謎の女モラグと出会い、徐々に親しくなっていく。いっぽう、霧に包まれた国アランの公子イアンは、彼の母〈薊のマルグリット〉に捕らわれている魔力をもつ子どもたちと共に、脱出作戦を決行する。そのころ、〈光の国〉ティルソワレーの軍が王の城を急襲し…?〈王の石〉がふたたび歌う日はくるのか、「ふたつの月が交わるとき、すべては救われ、あるいは滅びん」という言葉の意味は?