原作・脚本・監督 磯光雄電脳コイル

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三番目のユウコ通信 小説版

三番目のユウコ通信 vol.7

すんませんすんません、なんかもう3月でした。いつ2月は終わってしまったんでしょうか。ていうか2月ってほんとうにあったんでしょうか。なんかね「……はっ!」と気づいたらもう3月。今年も1/4が終わりだったですよ。そしてわたくし宮村ヤサコはその貴重な1/4を『電脳コイル5』執筆に没入してたですよ!
いや、ほんとにさ。なにもかも忘れちゃって(んー、覚えてる暇もなかったんだけど)、『電脳コイル4』をお世話になった方々にお送りするのも忘れて集中した。(この場を借りて、お世話になった方々すんません、ほんとすんません)。
この通信も「更新してくださいっ」ってすげえ勢いで担当編集者に叱られたしさ。泣きたかったさ。おとなになっておとなに叱られるって実際つらいぞ。
というわけでございましてね。はいっ。日頃の人間関係をおろそかにしてまで、渾身の力で書き上げた『電脳コイル5』。いよいよ4月発売でございます。

ずっと読んでくださってる方はおわかりと思いますが、小説版は、4巻からそれまでにせっせと張ってきた伏線を含めまして大きくオリジナル方向へと進み始めました。5巻はもうほぼオリジナルストーリーという印象かも。アニメ版と同じアイテムがあるとしたら、「夏祭り」と言うイベントと主要登場人物の「名前」くらいかな。
夏祭りはアニメ版同様みなさん浴衣で登場ですが、小説版ではこの浴衣にいろいろ意味があって、そのへんお祭りの成り立ちなんかも含めて(いろいろ調べて本読んだり取材したり)、完全小説限定設定でございます。ですからね、これに限らず小説版全般について、もし「おいっ。なんじゃこりゃあ」と思い切りツッコみたくなっても、それは監督のせいちゃいますからね。監督まったくあずかり知らぬことばかりなんで、監督に怒らんといてくださいね。小説版はすべてわたし、ミヤムラのついてる大嘘やから。
というわけでここで改めてお詫び申し上げます。そろそろこのあたりから先、小説版読んでも、あんまりアニメの補完材料にはならないかも、です。むしろ今後は「あれっ。アニメ版はこうだったのにおかしくね?」というような矛盾点が多々出てくるかも。アニメ版を解明すべく深く研究にいそしんでおられる方々には混乱をきたしてしまうかもと思うので、あらかじめここでそのようにおことわり&お詫びさせていただく次第でございます。
今回に限らず、全体的にこの小説版『電脳コイル』の立ち位置というか、どういうつもりで書いとるんじゃおら、ということについてはね、話し出すといろいろ長くなるんだけど、かいつまんで言うと。
もちろんアニメ版ファンブックとしての完璧ノベライズというか、アニメを丸ごとラッピングするという小説化方法もあったと思うんですよね。でも、この『電脳コイル』はそれは違うと思った。なんていうか、まずこの作品、他の媒体にそのまま「置き換えられない」と思った。世界とか空気とか気分とかさ。そのまま活字に移したら磯監督に失礼だと思ったし。
で、磯監督から「小説版をやって欲しい」というお話をいただいたとき、すんごく迷ったんですよね。これはノベライズ無理でしょ、と。ところがそのへんの迷いというのを、磯監督はとってもよくわかってくださる方で「まるごとただのノベライズというのなら宮村さんにはお願いしません。むしろ、この企画書(←伝説の企画書)で宮村さんが好き勝手に思いついたお話をどんどん膨らませて、好きなだけ脱線して、ぼくも知らないような電脳コイルにしてください。ミヤムラオリジナル大歓迎」と太っ腹なご発言だったので、「そういうことなら」とスタート地点だけお互い念入りに確認して、アニメ版小説版それぞれGO!となったわけでございます。このへんのお話はまたいずれ制作裏話ということでおいおい。
ただ、「ぼくも知らない電脳コイルを書いてください」ということばは、個人的に非常にツボだったですね。あー、すごくわかってる方だなーと。自分的にもすごく腑に落ちたというか。

さて、そういうわけでいよいよ小説版も5巻まで進んできたわけですが、発売に向けて通信もまた更新再開してゆきます。見捨てずときどき覗いてやってくださいませ。
そして、ここでもうひとつお知らせ。
脚本家仲間で、アニメ『電脳コイル』でも後半の一部をサポートされた三上幸四郎さん脚本のドラマが、3月22日(土)、オンエアされます。NHK土曜ドラマ『刑事の現場』(NHK総合9時〜)です。寺尾聰、森山未来、忍成修吾、池脇千鶴さんらが出演の本格ドラマ。音楽が『六番目の小夜子』を担当されたcobaさんで、これまたうれしくなるくらい刺激的です。ぜひご覧下さいませ。NHKの公式サイトではスピンオフのウェブドラマ『鑑識の現場』(こちらも全話三上脚本)もアップされていて、これも本編とはまたちがった味わいのお楽しみドラマです。そちらもよかったらぜひ。

次回の通信は5巻について。オリジナルキャラがいろいろ出てくるのでレギュラーとの絡みを含めて、そのことなど書いてゆきたいと思います。

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