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アリスと蔵六 ５
紗名は「想像したものをすべて現実に出現させることができる」万能な超能力の持ち主。しかし幼くて未熟なため、能力を使いこなすことができていない。途方にくれていた彼女が出会ったのは、由緒正しい日本の頑固じいさん・蔵六。超能力も何も関係なく「悪いことは悪い」と真正面から説教してくる蔵六との出会いが、紗名の運命を、そしてこの世界の運命をも大きく変えていくことになる……。第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作品！
丁字路
１～５巻。周囲の大人(特に蔵六)の在り方がすごくしっかりしてる。ダメなことをしたらちゃんと叱るけど、間違いながら少しずつ覚えていく存在であることを知っていて、保護者として見守ろうとしているのが良い。紗名に悪い事をしたと思った時に頭を下げて謝れるのも正しい。子供を守るべき存在だと思ってるけど一人の人間として尊重もしている。 「ぼくらのよあけ」を読んだ時にも思ったけどSF畑の人なんだなあ。日常世界と交わるようなSF観が好みだ。後の巻の話になるが、２人目の紗名にスワンプマン的命題を含ませているのも面白かった。
北白川にゃんこ
友よ
