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小説「聖書」

使徒行伝上

小説「聖書」

神の光にうたれ、キリスト教の迫害者から殉教者へと変わった、使徒パウロの壮烈な奇跡のドラマが鮮やかによみがえる。

著者 ウォルター・ワンゲリン
仲村明子
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2017/06/02
ISBN 9784199070792
判型・ページ数 文庫・512ページ
定価 1,155円(税込)
新約聖書の「使途言行録」「パウロの手紙」が、ワンゲリンの読みやすく鮮やかな描写により、壮烈な奇跡のドラマとしてよみがえる。キリスト教の迫害者だったパウロは旅の途中、突然神の光にうたれ、改心する。彼はあらゆる迫害を乗りこえて、イエスの教えを世界に広めようとするが……。初期キリスト教の発展の様子と、ユダヤ教と袂を分かつことになる、苦しみと葛藤まで描かれる。
  • ウォルター・ワンゲリン
    神学者、文学者、物語作家。これまでに子供向けの本、詩、短編小説、神学の本などを手がけ、その数は20冊以上にのぼる。初めての小説『The Book of the Dun Cow』は全米図書賞を受賞し、ニューヨーク・タイムズのブック・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。
  • 仲村明子
    東洋英和女学院短期大学英文科卒。英米文学翻訳家。主な訳書に『小さな生活者のための週末ブック』(ブロンズ新社)、『地の果てからの生還』(徳間書店)、『人類の足跡10万年全史』(草思社)など。
shimashimaon
複数の主人公が入れ替わり立ち替わり一人称で語る物語。ファリサイ派パウロの舌鋒鋭さが序盤の見所です。セネカも登場します。キリスト教徒にとって敵であるローマ帝国の、次代の皇帝の養育係として。セネカの兄であるガリオンがアカイア総督として、ユダヤ人に訴えられたパウロの裁判に臨む場面は終盤の見所です。キリスト教徒はユダヤ人と闘っていた。それを大いなるローマが冷静に裁くシーンに快哉を叫びたい。新約聖書を読んでもピンとこなかったのですが、このキリスト教の開祖は強い。愛されていると信じることが、人を強くするのですね。
Yuko Furuichi
ドキドキハラハラの展開で、早く続きが読みたいのに、下巻は文庫化がまだ!待ち遠しいです。

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