高倉健と任侠映画
midnightbluesky
素晴らしい内容なのに、書き手によってこれほど冷静になれるものなのか、と変な感心をしてしまった。
蛭子戎
任侠映画の流行からやがて実録映画に変わっていき、また任侠映画が復活する。警察が厳しくなった現代では信じられないことだが昭和の日常だったのだろう。その中心にいたのが大スター高倉健だった。とは言っても本作では、それほど高倉健さんのディスコグラフィやひととなりに触れる箇所は多くない。むしろ当時の任侠映画界にどれほど大きな存在だったかにページが割かれている。そしてやがて高倉健自身任侠映画から離れていくことになる。その後も続く任侠映画は、しかし初期の中心メンバーが亡くなることによって終わりを告げることになる。