プラントハンター
命を懸けて花を追う
探してこれない植物はない! 世界各国を飛び回り、プロの要請にこたえて日本未上陸の植物を探し回る男、西畠清順。日本名を自ら名づけた植物は数知れず。秋篠宮の御所の庭も担当しているなど、知る人ぞ知る植物のプロです。そんな著者の、「植物ハント」冒険物語を軸にした大興奮のノンフィクション。
さとちゃん
タイトルに惹かれて。植物の輸出入は検疫の問題があるので大変そうとは思っていましたが、専用の土を用意することまでは思い至っておりませんでした。根っこの土をきれいにすることを念押しして、葉っぱに言及していなかったら、のくだりではコミュニケーションの難しさも。花卉の開花調整は生産者さんが行っているのだと思っていました。卸(というか、商社?)の段階でされているんですね。私たちが花を楽しめるのは生産者さんだけではなく、それを流通に乗せる人がいるからだということに、改めて感謝。
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年間移動距離は地球5周分といわれる職人である著者が「植物探検家」として日本全国、世界各地を飛び回りまだ見ぬ「花の奇跡」を求めて奮闘するノンフィクションの物語。樹齢1000 年のオリーブ、世界最大の巨木ボトルツリーなどを輸入したり、植物業界を驚かせた奇跡の花をめぐる物語まで。普段は影の立役者として知られることのないお仕事の世界を知ることのできる1冊です。花と植木の卸問屋として「植物をハントする」著者の仕事や植物業界の世界を知ることができ勉強になりました。花や植物に対する熱意は見習いたいものです。