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神獣さまの側仕え

神獣さまの側仕え

獣に変身する領主様と、竜に選ばれた<古き民>の美しい青年──古き良き異世界が舞台のロマンティックなお伽噺v

著者 成瀬かの
金ひかる
ジャンル 文庫
文庫 > キャラ文庫
シリーズ キャラ文庫
出版年月日 2019/07/26
ISBN 9784199009617
判型・ページ数 文庫・266ページ
定価 682円(税込)
目も見えず口も利けず、人前に出られない醜い顔──。そう言われ続けて人里離れた森で育ったシェラ。挙句の果てに養い親から少しは役に立つようにと領主様のお城に奉公に出されてしまう。ところが側仕えする領主・リィは、欲望が高まると獣に変身する神獣の末裔だった!! ふわふわの毛並みがなんて気持ちいいんだろう…。誰もが畏怖する神獣を恐れないシェラを、リィは一目で気に入って!?
  • 成瀬かの
  • 金ひかる
さくらまる
★3.0 もふもふ神獣さまや古代竜が存在する世界観の若干ダークなおとぎ話。神様はそもそも怒らせたら怖い存在ですが、この物語中の神獣さま達は表面上は見栄えの良い人型なので、ついそのことを忘れ馴れ馴れしく接し過ぎて不興を買う者が後を絶たない様子。不届き者の容赦ない末路に彼らが人間の理の範疇外の存在であることを改めて思い知らされる。やっと幸せを掴みつつあるシェラが彼らの地雷を踏まぬよう途中まではドキドキしながら見守りました。まぁそんな心配は全く無用な溺愛モードに間もなく入りましたが。ツィリルちゃんも可愛かった。
Yukiko Yosuke
作家買いです。成瀬さんの文体が好き。神獣の領主リィに、家族同然に思っていた母や兄に売られたシェラ。竜の加護を受けつつもその呪いのために目が見えず口もきけないシェラの清い魂に、獣性を抑えるためにその捌け口となる人を必要とするリィが選んだのも頷ける。神獣リィとその弟の騎士団長キエムの、守る対象とそれ以外に対する残酷さの対比がゾクゾクする感じで仄暗くて良かった。

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