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千夜一矢
二重螺旋10
記憶喪失になって、自分との恋どころか存在そのものを慶輔に忘れられてしまった
愛人の真山千里。けれど、どうしても慶輔を諦めきれない千里は、ストーカーのように
慶輔を付けまわし始める──。一方、文化祭に来て以来、ますます尚人との仲を深める
従弟の零に、雅紀は内心の苛立ちを募らせていき…!?
愛人の真山千里。けれど、どうしても慶輔を諦めきれない千里は、ストーカーのように
慶輔を付けまわし始める──。一方、文化祭に来て以来、ますます尚人との仲を深める
従弟の零に、雅紀は内心の苛立ちを募らせていき…!?
薫水
(登録漏れ)(再読)10巻目にして諸悪の根源去るということで、その後を含め、ここまでの家族関係者上手く処理したなという印象でした。真山妹もすべて金(遺産)で清算するのは悪くないかと。それを前向きに捉えられるか否かで先が分かれるし、本来ならしなくてもいい苦労をしているからこそ考えられる対処ができる点は成長のあかしなのかもと思う。出来過ぎた息子、大いに結構だと思った。
さき
★3:シリーズ第10作。全ての元凶だったお二人さんがここに来て呆気なく退場。これで平和が訪れるかと思いきや、どうやら沙也加も雅紀と同じ世界に進むようだし、今後もマスコミ絡んだ騒動は続くんだろう。今までのすったもんだって結局、あまりに出来過ぎた(したたかな)息子を持ってしまった父親の屈託が生んだ悲劇ということでいいんだろうか…。ところで雅紀が提案した智之叔父を援助するという話。善意からでなく、結局尚人を独占し続けるためというのがなんだか恐い。