徳間文庫

回遊人

吉村萬壱/著


発売日:2020年01月11日
ISBN:978-4-19-894530-5
判型/仕様:文庫判
定価:本体690円+税

 内容紹介

妻か、妻の友人か。
よりよい人生をつかみ取るため、
過去へ跳び、人生を選べ。
何度も。
鬼才が描く永遠なる10年――

平凡な暮らしとはいえ、幸せな家庭を築いた男。
しかし、妻子とのやり取りに行き詰まりを感じて出奔してしまう。
たどり着いたドヤ街で小さな白い錠剤を見つけた男は、遺書を書き、それを飲む。
ネタになるならよし。よしんば死んでも構わないと考えて。
目覚めるとそこは10年前、結婚前の世界だった。
人生を選べる幸せを、男は噛み締めていたのだが……。
芥川賞、島清恋愛文学賞作家が描く大人の偏愛。
(自作解説収録)

 著者プロフィール

吉村萬壱
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪府枚方市育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞、2016年『臣女』で第22回島清恋愛文学賞受賞。近年は小説のほか、初のコミック『流しの下のうーちゃん』やエッセイ集『生きていくうえで、かけがえのないこと』、『うつぼのひとりごと』も発表。ほかの著書に『バースト・ゾーン』『ヤイトスエッド』『ボラード病』『虚ろまんてぃっく』『前世は兎』『出来事』など。

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