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我らの流儀

火盗改宇佐見伸介

我らの流儀

幕府の政道を揺るがす不逞浪士たちを阻止すべく、火盗改の宇佐見伸介らが乗り出す!

著者 志木沢郁
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2019/12/06
ISBN 9784198945190
判型・ページ数 文庫・368ページ
定価 792円(税込)
先手鉄炮組与力・宇佐見伸介は、大川端での火盗改の捕物の首尾が、お忍びの将軍・吉宗の目に留まり、お目見えのうえ業物の鉄砲を拝領する栄誉に浴した。日々のお勤めに戻った伸介は、南町奉行所の笠原彦四郎を通じて秦野諫山という兵学者を知る。立て続けに浪人者が辻斬りに遭った事件と諫山の学塾との関わりが次第に浮かび上がり、不穏な陰謀の影が伸介の前に立ちはだかった。
  • 志木沢郁
    東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。卒論は『山本周五郎』。 埼玉県内の公立高校の国語科教諭として勤務、のち非常勤講師として同じく埼玉県内の高校に勤務する。 中学生より能楽(金春流)に親しみ、高校時代は弓道(日置流)、大学時代は狂言(和泉流)に打ち込む。 2003年、『嶋左近戦記 信貴山妖変』で学習研究社の「ムー伝奇ノベル大賞」優秀賞を受賞。同時受賞者に誉田哲也がいた。 以後、新しい研究を取り入れた歴史考証を基本とする史伝を中心に執筆、上梓する。 作品に『立花宗茂』『上杉謙信』『真田信之』(いずれも学研M文庫)『仙石秀久』(PHP文庫)『光秀叛逆の血脈』(コスミック時代文庫)などがある。 2012年より、より創作色の濃い作品にも活動の幅を広げ、江戸時代を背景とした「剣客定廻り」シリーズ(コスミック時代文庫)、『見習い同心捕物帳 深紅の影』『食いしんぼう同心 謎を食らわば皿まで』(角川文庫)を発表している。
M2
志木沢さんの人物描写はかなり好きで今回もその辺りは楽しませてもらった。ただ、今回のメインとなる事件が、これは事件になるのかな?と思っているうちになんとなく事件になって、そしてけっこうあっけなく片がついてしまって……なんというか心躍るような展開がなかった気がする。個人的に前巻で登場した人物が事件に(悪い意味で)絡むのが苦手なのでそれも残念。最後の場面はけっこう好き。火盗改めの与力が2人で何やってんだよ!?と思わず笑ってしまった。不満もあったけどこのシリーズは好きなので次巻も楽しみ。

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