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ロゴスの市

ロゴスの市

かくも、言葉と闘った男と女がいた! 男は言語の海を渡り、女は実世界に立ち向かう。現代が舞台の傑作長篇。これぞ編集者冥利!

著者 乙川優三郎
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2018/10/05
ISBN 9784198944001
判型・ページ数 文庫・336ページ
定価 748円(税込)
「肺がこんなきれいな空気で満たされた恋愛小説、初めて読んだ気がする」と書評家・温水ゆかりさんが絶賛した
傑作恋愛小説!
昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。その後、翻訳家と同時通訳として、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。 数十年の歳月をかけて、切なく通い合う男と女。 運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を翻訳するせめぎ合い、そして、男と女の意表をつく”ある愛のかたち”とは?
  • 乙川優三郎
    1953年 東京都生れ。96年「藪燕」でオール讀物新人賞を受賞。 97年「霧の橋」で時代小説大賞、2001年「五年の梅」で山本周五郎賞、 02年「生きる」で直木三十五賞、04年「武家用心集」で中山義秀文学賞、 13年「脊梁山脈」で大佛次郎賞、16年「太陽は気を失う」で芸術選奨文部科学大臣賞、 17年「ロゴスの市」で島清恋愛文学賞を受賞。
湯こ里
乙川優三郎、初読み。大学時代の友人、弘之は翻訳家に、悠子は通訳者への道を選び、それぞれの道を歩む。邂逅と別れを繰り返すふたりの人生の行方は。。。*外国文学が日本の出版社に見いだされて日本語に訳されて読者が手にするまでの過程に感動…!原文にふさわしい日本語を探し求める様子の描写を読んだとき、ジュンパ・ラヒリの「別の言葉で」をふと思い浮かべたが、後半にラヒリの名前が文中に出てきてびっくり!!(鳥肌。私はラヒリの作品が好きなので感激。)
シミセン
2023 No.35 ☆×10 美しい日本語、静かな本、朝の清浄な空気の中にいる様な文脈、落ち着いた中にも清廉とした性格を感じさせてくれる登場人物。主人公は翻訳者成川弘之、相手は同時通訳者戒能悠子。二人の中の感情、時には恋人、時には憎しみあい、また良き理解者、その朴々とした生活の流れの中で二人の英語という言語を使ったキャリアアップが中心に描かれている。来るだろう最後の大嵐、来ました。海外にいる大学以来会っていないシスター小夜子からの手紙。航空機事故での悠子の突然の死。これが乙川3作の始まりの大傑作。

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