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師走の扶持

京都鷹ヶ峰御薬園日録

師走の扶持

幕府直轄の薬草園で働く女薬師・元岡真葛が、持ち前の聡明さと豊富な知識で心身の悩みを解きほぐす。シリーズ第二弾。

著者 澤田瞳子
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2018/05/02
ISBN 9784198943547
判型・ページ数 文庫・320ページ
定価 715円(税込)
師走も半ば、京都鷹ヶ峰にある藤林御薬園の懸人、元岡真葛のもとを亡母の実家、棚倉家の家令が訪れた。若殿の祐光が咳病で寝ついており、真葛に往診を頼みたいという。真葛の祖父である棚倉家の主、静晟は娘の恋仲を許さず、両親が亡くなり独り身となった真葛を引き取りもしなかったが……。持ち前の聡明さと豊富な知識で人びとの悩みを解きほぐす女薬師の活躍。『若冲』『火定』等でいま最も注目される歴史小説家の時代連作集。シリーズ第二弾。
  • 澤田瞳子
    1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。2011年、デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』で本屋が選ぶ時代小説大賞2012ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞。16年『若冲』で第9回親鸞賞、20年『駆け入りの寺』で第14回舟橋聖一文学賞、21年『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞。その他の著書に『ふたり女房』『師走の扶持』『関越えの夜』『秋萩の散る』『与楽の飯』『腐れ梅』『火定』『龍華記』『落花』『名残の花』『能楽ものがたり 稚児桜』『漆花ひとつ』『恋ふらむ鳥は』、エッセイ『京都はんなり暮し』などがある。
アニータ
幼いころに母を亡くし、長崎に勉学に出た父の友人・藤林家の京都鷹ヶ峰薬園で育った真葛。母方の祖父は貧乏ながらも誇り高き公家で健在ですが、真葛の両親が祖父の反対を押し切って結婚したことから怒りを買い、真葛を引き取るのを拒否し、頼りもせず、ただ年に1度、米と味噌が「捨扶持」として藤林家に送られてきます。真葛も藤林家の人々もそんな棚倉家によい感情は抱いていませんでした。が、嫡男の咳病が治らないためかかりつけ医とともに棚倉を訪れた真葛は、そんな祖父の祖父なりの真葛への想いを知ることになる「師走の扶持」。よかった。
おかめ
読みやすいけど、とくに強く(良くも悪くも)印象に残ることもなかったかな。

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