シャドウゲーム
〈新装版〉
シンガーソングライターの堀河優美は、恋人の吉川国夫を交通事故で失くした。深夜の首都高速で大型車と接触、大型車はそのまま逃亡していた。遺品の中から「SHADOW GAME」というタイトルの楽譜を見つけた優美は、音楽活動を再開するにあたりこの曲を使うことに。作曲者を探すため国夫の足跡を辿るうち、国夫に楽譜を渡した人物がやはり謎の死を遂げていたことを知る。この楽譜に何が隠されているのか? さらに優美をつけ狙う男の影が……。
オオイ
楽譜らしきものを盗んだ男が殺され恋人がそれを持って故郷名古屋に逃げる、大沢さんのかなり古い作品でツッコミたい部分もあるも一応最後まで読めた。
えみ
それしか知らない『死に神』の生き方、私は嫌いじゃなかった。極悪非道、冷酷無比、他人の命を握ってきたそんな奴にもコントロール出来ないモノがある人という面白さ。そして何より死に神に追われるシンガーソングライターの女性が持つ「SHADOW GAME」という楽譜。なぜ彼女は追われるのか。その楽譜にどんな秘密が隠されているのか。次に悲劇が待っているのは誰?多くの人の命を死に追いやった楽譜…最後は誰が手に入れるのか。息つく間もなく真実を求めた命懸けの追及が展開される。まさしく女性に憑いた死に神。スピード感溢れる一冊。