電子書籍あり

嘘を愛する女

嘘を愛する女

「あなたは一体、誰?」優しい恋人は名前も経歴もすべてが嘘だった。正体を探る唯一の手がかりは、彼の残した書きかけの小説―。

著者 岡部えつ
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2017/12/01
ISBN 9784198942847
判型・ページ数 文庫・264ページ
定価 682円(税込)
「愛さえも、嘘ですか?」
大手食品メーカーで業界第一線を走るキャリアウーマン・由加利(演:長澤まさみ)は、研究医で面倒見の良い恋人・桔平(演:高橋一生)と同棲5年目。結婚を考え始めていたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、所持していた身分証はすべて偽造だったことが判明する。経歴も名前もすべてが「嘘」だった恋人の正体を探るべく、由加利は探偵(演:吉田鋼太郎)と調査に乗り出すが…。映画話題作の小説版書下し。
  • 岡部えつ
    1964年生。大阪府豊中市生まれ、群馬県前橋市育ち。「きらら携帯メール小説」で月間賞を受賞。2008年「枯骨の恋」で第三回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、翌年に同作を表題とした短編集『枯骨の恋』でデビュー。女性群像劇『残花繚乱』はドラマ化され話題になった。
山内正
もの静かで私に話をさせてくれたただ一人 の男 メールを送信先に寝る明日話を 朝方女の声でこちらに搬送された人 お知り合いですか? 手術に保証人が?問合せてもこの人病院に 居ないんですと警察の人が 桔平の名さえ本名かどうか 捜索異類から每日新宿に来てたみたい 乗車カードで 小出と呼ばれて返事した東京はうってつけの場所 桔平と名をつけお礼にとデート 北海道と言っていた 一日限りが生き続ける事に 健康保険証を切り捨てて 駅のロッカーに札束とパソコンが 六百五十枚の書式が 日記? 携帯にはわたしの名だけ着信が
ふかみどり
隠していたのはかつての妻が娘を殺した事件に対する罪の意識。パソコンには過去の出来事を物語にしたデータが大量にあって、それは少しリアリティがないかとも思った。桔平が倒れる直前に全てを打ち明ける決意をして花屋に行ったことがわかるラストは綺麗で良かった。

ネット書店で購入する

定価682円(税込)

電子書籍を購入する

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加