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夢裡庵先生捕物帳下

夢裡庵先生捕物帳下

手相を見てもらいたいと思いつめた娘の秘密、金魚が死んだ毒饅頭の謎――江戸風物詩にまつわる洒落た連作ミステリ

著者 泡坂妻夫
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2017/12/01
ISBN 9784198942823
判型・ページ数 文庫・432ページ
定価 847円(税込)
「相性を見てほしい」真剣な顔をした娘が本当に占ってもらいたかったものとは(手相拝見)。金魚が一匹残らず死んだ。さらには人間まで……もしやあの饅頭に毒が?(金魚狂言)。花火が終わって静まり始めた川に浮かぶ船には、一体の屍体が(仙台花押)。八丁堀同心・夢裡庵が大砲隊の前に仁王立ちする最終話(「夢裡庵の逃走」)を含む、江戸が舞台の連作ミステリ11篇。(解説:澤田瞳子)
  • 泡坂妻夫
    1933年、東京都生まれ。76年『DL2号機事件』が第1回幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、90年『蔭桔梗』で直木賞を受賞。奇術家としても高名で、石田天海賞を受賞している。2009年永眠。
hirayama46
そんなわけで下巻。後半から人情ものにシフトするのかな……と勝手に想像していたのですが、ミステリとしての仕掛けやフォーマットには最後までこだわっていたシリーズで好感を持ちました。シリーズの完結もきれいでしたし、良いシリーズでした。
冬峰
『猿曳駒』、納豆売から始まってあんな展開に。すごい運任せ、いや犯人の運がなかったってことか。『風車』、そんなとこにお灸据えるのか。まったく酷い話。 徳川の時代も終わりを迎え、夢裡庵先生も新しく生まれ変わる。最終話、あの流れで謎解きがあるとは思わなかった。千代さんが産婆を自称したのは(もちろんあとの文への振りだが)機転が効いている。この人がキレたときなんかに荒い言葉遣いになるのが良い。かっけえ。おたけさんも「おれ」だったな。上下巻で「おかみさん」に当てる字が神のときと上のときがあったけど、なんでだろう。

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