徳間文庫

下手に居丈高

西村賢太/著


発売日:2017年04月07日
ISBN:978-4-19-894223-6
判型/仕様:文庫判
定価:本体750円+税

 内容紹介

世の不徳義を斬り、返す刀でみずからの恥部をえぐる。この静かで激しい無頼の流儀――。煙草とアルコールをかたわらに、時代遅れな“私小説”の道を突き進む孤独な日々は、ひとつの意志と覚悟に満ちている。したてに「落伍者」を自認する、当代きっての無頼派作家は現世の隙間になにを眺め、感じ、書いているのか。軽妙な語り口でつづられる「週刊アサヒ芸能」連載の傑作エッセイ集。

 著者プロフィール

西村賢太
1967年東京都江戸川区出身。中学卒業後、港湾荷役や警備員などの肉体労働で生計を立てつつ、神田神保町の古本屋に通い、戦後の探偵小説の初版本などを蒐集。田中英光の生涯を知って私小説に傾倒。2003年より小説を書き始め、04年『煉瓦』に発表した「けがれなき酒のへど」が『文學界』12月号に転載、同誌の下半期同人雑誌優秀作に選出される。07年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞受賞。10年「苦役列車」で芥川賞受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『暗渠の宿』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集一私小説書きの弁』『人もいない春』『苦役列車』『寒灯・腐泥の果実』『西村賢太対話集』『小説にすがりつきたい夜もある』『一私小説書きの日乗』『棺に跨がる』『形影相弔・歪んだ忌日』『随筆集一私小説書きの独語』『疒(やまいだれ)の歌』『無銭横町』『痴者の食卓』『東京者がたり』『一私小説書きの日乗遥道の章』『蠕動で渉れ、汚泥の川を』『芝公園六角堂跡』など多数。また、新潮文庫版『根津権現裏』『藤澤清造短篇集』、角川文庫版『田中英光傑作選オリンポスの果実/さようなら他』を編集、校訂、解題。