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芥川賞作家・吉村萬壱氏が描く最新長篇『みんなのお墓』が発売!
2024.03.28
電子書籍あり
臣女
夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに??。恋愛小説に風穴を空ける作品との評を得、満票にて第22回島清恋愛文学賞を受賞した怪作が待望の文庫化!――解説小池真理子
小宮琉
終盤につれて奈緒美が愛おしくて堪らなくなるのは、自分勝手が過ぎるかもだけれど、こんなに変な話が世界の果てでずっと2人で過ごそうな的なラブストーリーに帰着するのが凄いというか、面白かった。読んでいて、奈緒美が調子良くなると本当に嬉しくて、平泳ぎするところとかも最高なのだけど、こうなる前にもっとちゃんと向き合うべきだった、愛するべきだったという罪悪感は消えないまま、奈緒美に対する感情が純真になっていくのがすごい。でも、一つだけ許せないというか認められなかったのは、女性器を花園って流石に寒くない?これは俺だけ?
ゆめりす
話としては不思議なものなのだけれど、確かにそこには大きな感情があって、それは愛と言えるものだと思った。 巨大化する女性の世話の描写、リアルですごかった。