幕末スパイ戦争
黒船に乗り込み異国にまで向かった公儀御庭番、戊辰戦争で三十余戦無敗を誇ったやくざ部隊、薩英戦争に呪術と体術で挑んだ山伏忍者、攘夷志士と交わり情報攪乱にいそしんだ会津藩密偵……。幕府、朝廷、薩長はじめ全国三百藩は、開国・尊皇攘夷の嵐のなか、どのような生き残り策を考えたのか? 未曾有の国難の陰で、密偵、忍者、志士らの情報戦争を活写する時代アンソロジー! 井川香四郎、平谷美樹、多田容子ら9氏のオール書下し競演。
読書忍
幕末は忍者っぽさが難しく、ほとんどが逃走劇と偵察者。面白いのは2つくらいだったかなー
けやき
歴史時代作家クラブに所属する作家によるアンソロジー第二弾。9編。多田容子の「黒船忍者」、天堂晋助の「会津の隠密」がよかったな。「黒船忍者」は黒船に乗り込んだ忍者の話。「会津の隠密」は大庭恭平と姉小路公知暗殺事件の話。誉田龍一の「二百六十八年目の失意」の中の勝海舟の人物評も面白かった。