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歯止めのきかぬ夜がくる

歯止めのきかぬ夜がくる

愛というには淫らすぎる。性というには切なすぎる。男と女の情念の極限を描く鮮烈作品集。

著者 草凪優
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2015/01/07
ISBN 9784198939281
判型・ページ数 文庫・304ページ
定価 682円(税込)
「先にシャワーを使わせてもらうよ」ラブホテルの一室で男は言った。人妻亜希子は小遣い稼ぎに客をとっている。その日、男が亜希子の上でしたこと、それが彼を忘れられなくさせた。肉欲なのか渇愛なのか。色情なのか恋慕なのか。人生に疲れた中年男と、満たされぬ三十六歳主婦の情念に憑かれた日々は、やがて壮絶な成就のときを……(「ワリキリ」)。性愛の深淵がこの一冊にある。鮮烈作品集!
  • 草凪優
    1967年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。シナリオライターを経て、2004年『ふしだら天使』で官能小説家としてデビュー。05年『桃色リクルートガール』、10年『どうしようもない恋の唄』で官能文庫大賞を受賞。18年、第1回裏八重洲本大賞受賞。
よしよしニャンコ
人間が本来隠しておきたい本性を紐解くようだった。基本的に疲れてる人、絶望している人ばかり出てくるが、だからそこ快楽が異彩を放つのだ。
スー
性欲と暴力は脳みその同じようなところで機能してるから、脳のバグでエロと暴力は混線してる…とかいう説を信じたくなる生と死にまみれた短編集。研ぎ澄まされた言葉で心の急所をえぐってくる短編ならではって感じの緊張感がたまらん。エロ小説読んで初めて「うんうん、やっぱりセックスはそういうものだよね…」みたいな気持ちになりました。

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