標高二八〇〇米

標高二八〇〇米
著者 樋口明雄
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2013/07/05
ISBN 9784198937225
判型・ページ数 文庫・384ページ
定価 713円(税込)
標高3193メートルの南アルプス北岳山頂――高山病に罹ったらしい小学5年生の息子・涼が訴えた頭痛で、早めの下山を決意した滝川。高度が下がるたびに、行き交う登山者たちの口から発せられる「携帯電話不通」「相棒クライマー行方不明」という言葉。そして、まるでデポされたかのように置き残された登山用具、無人状態のテントと山小屋……。標高2800メートル以下で、立て続けに起こる怪異現象に父子は? アウトドアホラーの傑作!
  • 樋口明雄
    1960年山口県生まれ。明治学院大学卒業。雑誌記者を経て、87年に小説家デビュー。2008年『約束の地』で、第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞をダブル受賞。2013年刊行には『ミッドナイト・ラン!』で第2回エキナカ大賞を受賞。山岳救助犬の活躍を描く「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズの他、『狼は瞑らない』『光の山脈』『酔いどれ犬』『還らざる聖地』、エッセイ『北岳山小屋物語』『田舎暮らし毒本』などの著作がある。有害鳥獣対策犬ハンドラー資格取得。山梨県自然監視員。
ken-chang
既読
どら
積読消化。怪談、ホラー作家としての樋口明雄は魔名子で知っていたが、やはりあまり面白くない。夢枕獏もそうだが山を書く作家は怪談や超常現象に惹かれるのだろう。そういう意味で樋口も例外ではないな、と思う。ただどこか理で落とそうという感じが有り、そこが怖さを遠ざけている。標高二八〇〇米、渓にて、リセットの三部作が中心に置かれるべき作品だし実際良い雰囲気はだしているのだが、最後出来の悪い、数十年前のカタストロフィSFになっている。純文作家のSFっぽい作品なら許容できるがエンタメ作家がこれをやってはアカンと思う。

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定価713円(税込)

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