将軍の星

室町末期の短編三作と義輝に関連する短編が四作。義輝が登場する二作が非常に爽やかなのに対して義輝没後の後日談二作がドロドロしているのが対照的。作者の義輝愛が感じられる。でも個人的に一番好きだったのが『紅楓子の恋』。勘助と三条の方の想いが切ない。

第13代征夷大将軍足利義輝。あ、征夷大将軍を呼び捨てはマズイですよ！義輝さんね。時代劇ドラマが好きなそこの君。是非読みたまえ。主演は8代目市川雷蔵だ！若くして亡くなった義輝さんと若くして亡くなった8代目雷蔵なんてドラマチック過ぎんだろ！の声が聞こえますね。松永久秀は勝新に演じてもらいましょうね。会見でタバコ吸い出したら皆さんで止めましょうよ！ヒットしたら皆んなで打ち上げしようね。そんな寝る暇も無いくらいに夢を見ちゃう本です。は？いや･･･は？