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D列車でいこう

D列車でいこう
著者 阿川大樹
ジャンル 文庫
文庫 > 徳間文庫
シリーズ 徳間文庫
出版年月日 2010/07/02
ISBN 9784198931834
判型・ページ数 文庫・448ページ
定価 692円(税込)
  • 阿川大樹
    1954年東京生まれ。東大在学中に野田秀樹らと劇団夢の遊眠社を設立。電機メーカーの半導体技術者、シリコンバレーでの半導体ベンチャーを経て、99年『天使の漂流』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。05年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞。近著『D列車でいこう』(小社)は07年「本の雑誌」上半期ベスト10に選ばれる。
Hugo_Kirara3500
再来年にはなくなってしまうという広島県のとあるローカル鉄道を復興させるべくやってきた主人公。池袋の書店での”猛勉強”、その後別の土地にあった廃線跡を歩いたときの出会い。そして色々な案を出す。山花の名前を利用してコンサートを開いたり、ハウスメーカーの販促費でログハウスを建てさせたり。そして”必殺技”の動力車免許講習。そして「失われゆく鉄道ではなくなった」
どぶねずみ
国鉄時代から40年も赤字、現在は第3セクターだが再来年には廃線という鉄道。現実にも赤字路線はたくさんある。鉄道の収益が得られないなら、独自のアイデアでV字回復している私鉄もあるなかで、この舞台に比較的近いと思われる路線では何か努力はしているんだろうか?といつも疑問に思っている。鉄道がなくなってもいいわけない。たった3人の力で何ができるだろうか?と私自身も自分のアイデアを思い浮かべながら読み進めたが、やはり口コミやメディアの力は大きい。如何に噂を広めて適切なカモ(あ、失礼)を呼べるか。これからも発展を願う。

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