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沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一
貞元二〇年(西暦八〇四年)。遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した、若き留学僧・空海。洛陽での道士・丹翁との邂逅を経て長安に入った彼らは、皇帝の死を予言する猫の妖物に接触することとなる。憑依された役人・劉はすでに正気を失っていたが、空海は、青龍寺の僧とともに悪い気を落とし、事の次第を聞くことになった。
チェン・カイコー監督、映画『空海 ―KU-KAI―美しき王妃の謎』原作。2018年2月24日公開。
三橋克彦
遣唐使として海を渡った空海。いち早く唐に馴染み、短期間で密教を修めるため、猫の妖物と接触し…。ページ数は多いものの興味深く読み進みます!
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天才空海が遣唐使として長安に渡り、活躍し始めてる(第1巻)。夢枕獏の時代小説は読みやすいが、既に天才を‘能ある鷹は爪隠す’キャラとして固定してしまっており、周りが未知の能力を遺憾なく発揮されてしまって、まるでマンガだ。空海の史実を真面目に伝えるというより、痛快無比、勧善懲悪が編まれてゆく。