射鵰英雄伝 四 雲南大理の帝王
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「射鵰英雄伝」第四巻。副題は『雲南大理の帝王』。副題にもなっている大理国の皇帝(南帝、出家後は一灯大師)と瑛姑(劉貴妃)、周伯通(老頑童)の話は素材はとっても良いのに、黄蓉の人を人とも思わぬ態度(父親の黄薬師の育て方でそうなってしまったとの説明があり)で台無しになっていると思う。あと、楊康の扱いが酷過ぎて泣ける。金の皇子として育ったのは本人のせいでは無いのに可哀相。ここに来て、宋と金と蒙古の三国の戦いがクローズアップされて来ている。中華の考え方が底にあるのは仕方ないかなぁ…と思いつつ、念慈に涙してしまう。
かずさ
今回は文学や数学。対句も九宮図もさっぱりです。さいごの訳者あとがきがでふわっとすごいなと把握。 登場人物の感情表現が説明的だと思っていたが、段皇帝と劉貴妃の部分だけ、感情表現がやたら豊かに感じるのは気のせい?