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公安狼

公安狼

あの男に、極刑を含む可能な限りの刑罰を与えてやる――。

著者 笹本稜平
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2020/03/27
ISBN 9784198650537
判型・ページ数 四六・416ページ
定価 1,980円(税込)
あの男に、極刑を含む可能な限りの刑罰を与えてやる――。

唐沢龍二は、恋人の吉村久美子に誘われて大学の奇妙な会に入る。会の名は「グループ・アノニマス」。一見映画論を語っているようでいて、唐沢の理系の知識を利用して爆弾テロを目論む活動組織のようだった。怪しげなアノニマスから距離を取る唐沢はやがて久美子と破局し疎遠となる。
1年後の1998年。東京都西神田のビルで自爆テロが発生した。死亡者でもある実行犯は久美子だという。
アノニマスのリーダー・ハンクスこそが真の実行犯で、久美子は利用されただけだと唐沢は気付くが、いち大学生に地下に潜ったハンクスを捕まえることは容易ではなかった。
やがて、警視庁公安部の捜査官から唐沢に声がかかる。地下に潜った組織壊滅のための切り札として、公安捜査官にならないかというのだ。公安捜査官となった唐沢だったが、アノニマスのスパイという風評や、危うい捜査はいくつもの敵をつくってしまい……。
警察小説の旗手が放つ公安物語!
  • 笹本稜平
    1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。壮大なスケールで冒険・謀略小説を、重厚で緻密な警察小説を構築し、多くのファンを抱える実力作家。おもな著書に『グリズリー』『マングースの尻尾』『サハラ』のほか、『還るべき場所』『春を背負って』『その峰の彼方』『未踏峰』『南極風』『分水嶺』『大岩壁』といった山岳小説や、海洋を舞台にした『遺産』、『素行調査官』『駐在刑事』『越境捜査』『所轄魂』といった警察小説のシリーズなどがある。
カラヤ3
公安の描き方がステレオタイプという感じ。悪徳警官の言動がここまであからさまなのに監察が動かないのも考えられない。管理官がそこまで無能で公安の業務ができるのか設定が甘く感じられてならない。
ダリル
公安刑事唐沢とハンクスの攻防。割りと淡々と話が進むので、ちょっと疲れた。最後はハンクスも小物だったということで。

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