電子書籍あり
さくらと扇
石高わずか五千石の小藩・喜連川藩は、なぜ十万石の大名同様の扱いを受けたのか。
その裏には、名門足利氏の血を引くふたりの姫君の存在があった――。
小弓公方の家に生まれ、美しく武芸にも優れた嶋子は、秀吉の側室となり足利家再興を願う。
父の逝去を受け、わずか九歳で古河公方の家督を継いだ氏姫は嶋子の弟、国朝に嫁ぎ、喜連川家誕生の一翼を担う。
秀吉、家康…時の権力者から国を守った、ふたりの姫の「女子の戦」。
その裏には、名門足利氏の血を引くふたりの姫君の存在があった――。
小弓公方の家に生まれ、美しく武芸にも優れた嶋子は、秀吉の側室となり足利家再興を願う。
父の逝去を受け、わずか九歳で古河公方の家督を継いだ氏姫は嶋子の弟、国朝に嫁ぎ、喜連川家誕生の一翼を担う。
秀吉、家康…時の権力者から国を守った、ふたりの姫の「女子の戦」。
カワセミ440
同級生に古河市出身の奴がいて、『古河っていうのは昔々は関東の中心だったんだ!』って言ってたの思い出した。関東管領上杉氏も古河だったよなあ、そういえば。っていうことを偶然これ読んだんだけど、戦国時代の足利尊氏の係累の二人の姫の話だったんだな。豊臣秀吉から徳川へ移りゆく時代の趨勢に翻弄されながらも足利氏の血統を残すことができたのは姫たちのそういう努力だって初めて知ったな。あの喜連川藩ってそういう出自なのね。勉強になりました。
チャーリー
古賀公方というのがあったのを初めて知った。室町幕府が滅んだ後も、関東で血を残すために戦った人々の姿は何とも言い難い。