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とむらい屋颯太

とむらい屋颯太

人の死なない日はない。毎日誰かがあの世へ行っている。「弔いは、死人のためにするんじゃない。残されたもののためにするんだ」

著者 梶よう子
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2019/06/07
ISBN 9784198648640
判型・ページ数 四六・296ページ
定価 1,760円(税込)
「人の死で飯を食う。それがあっしの生業」
江戸の新鳥越町二丁目に「とむらい屋」はある。葬儀の段取りをする颯太、死に化粧を施すおちえ、棺桶づくり職人の勝蔵、雑用の寛次郎、そして渡りの坊主の道俊。心中、死産、貧困、自死、火事などさまざまな「死」に対応していくとむらい屋の仲間たち。
時に水死体を見るのが苦手な医者の巧先生や奉行所の韮崎宗十郎の力を借り、人の死を見つめる。
死者の想いを掬い取り、あの世へ送り出す弔いの物語。
  • 梶よう子
    東京都生まれ。2005年「い草の華」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。08年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞しデビュー。16年『ヨイ豊』が第154回直木賞候補に。同作で第5回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に『北斎まんだら』『連鶴』『赤い風』『はしからはしまで みとや・お瑛仕入帖』『お茶壺道中』などがある。
びっくるするほど過酷だったが読んでよかった。
かっこちゃん
江戸時代の葬儀屋、弔い屋。独楽とこま紐、不思議な縁で結ばれた「幼馴染み」😂現実味は無いけど、角松と上田という「二人の儒者」大名家に使え名も功もたて、多くの儒者を育てた上田。赤貧洗うが如しの境遇に甘んじ、活きる学問を教えた角松。弔いに長蛇の列を産んだ角松にウルッ、おかしな弔事を胸元に押し込んだ上田にもうるっ😂颯太のとむらいやの生まれたいわく。恩人、権次との再開「火屋の華」🎀梶さんのものはスラスラと一気読みできる。弔いは、残された者の為にある。癖のあるけれど暖かな仲間とささえあい今日もお弔いって・・

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