深化する米中の覇権争い。日本の識者たちの説はいずれも隔靴掻痒の感は否めない。ならばいっそ大方の日本人がもて余す中国人もたじろぐ名うてのチャイナウォチャー宮崎氏と中国経済に詳しいニューヨーク在住のファンドマネジャー大竹氏をかけ合わせればどんな展望が引っ張り出せるか!その答えを全7章にまとめてみた。第1章トランプの2期目はあるか第2章拡大する一途の米中貿易戦争第3章失策を繰り返す習近平第4章日本の中国接近を考察する他。
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宮崎正弘
昭和21年金沢生まれ、早稲田大学英文科中退。評論家、中国問題にも詳しい。本能寺の変は義挙だったとした『明智光秀 五百年の孤独』(徳間書店)は斯界に衝撃を与えた。このシリーズには『徳川家康 480年の孤独』(ビジネス社)。また古代史では『歪められた日本史』『葬られた古代王朝 高志国と継体天皇の謎』(宝島社新書)。『間違いだらけの古代史』『歩いてみて解けた「古事記」の謎』(育鵬社)、『神武天皇「以前」』(扶桑社)など問題作が多い。歴史評論ではかならず関連箇所の現地取材に基づく新説に注目が集まる。
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大竹愼一
日・米・欧で活躍するファンドマネジャー。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了後、ドイツ・ケルン大学、イギリスLSEに留学。野村総合研究所研究員、ロンドンのチェース・インヴェスターズ、ニューヨークのAIGグローバル・インヴェスターズを経て独立。欧米ファンドのグローバル株部門でトップクオーターを続ける成績をあげる。これまで訪問した日米の会社は1500社を超え、その徹底した現場主義には定評がある。著書に『ブレないトランプが世界恐慌を巻き起こす』他多数あり。