私に付け足されるもの
トラに襲われたい。くっつけたい。あきらめたい。地面を掘りたい。移動したい。いなくなってほしい。一緒に日食が見たい。――これは、くだらないのに難しい、願望の話。芥川賞&大江賞&谷崎賞作家が贈る、充実の12作品。
ゆうか
ふとした日常の一コマに作者が逡巡を繰り広げる1冊。現実には何も起きていないのに等しいが、作者の考えは変わっていく。 私と作者はおそらく気が合わない。考えても仕方の無い妄想をし続ける作者に対し、理解に苦しんだ。 読みやすいが読み進めにくい。
いもだ
40歳の女性。もう世の中の多くのことを体験し、ひとづきあいのも冷静に、そつなくこなすことが出来る. 世渡りが上手になりすぎて、世界中の人と話が合わなくても仕方ないと考えている。仲間はずれになるうらいなら自分にウソをついても波風立てずにしたくなる。 でも、自分にウソを付くということは、やはり恐ろしいことです。