“新しい「好き」”が生まれる場所へ僕たちが舵を切った日々のこと。
「函館 蔦屋書店」ができるまで
2013年12月5日にオープンした函館 蔦屋書店。地元の人々が先生となってワークショップやイベントが毎日行われ、人と人が出会い、好きを媒介につながっていくコミュニティーの場となった。地方創生が叫ばれて久しいが、本書は函館 蔦屋書店が生まれる前から、地元になくてはならない存在となるまでの活動を追った、地方創生における商業施設のあり方を示すものである。
ぱんぷきん
蔦屋書店の中でも函館蔦屋書店の立ち上げのお話。それ以前にあった代官山蔦屋書店とは異なる思想で企画されているところが興味深い。地方をイノベートするとの志の元、コミュニティ特化で企画されているが、この発想自体はウィーワークと同じで意外。ただの場所貸しではなく、無料でイベントスペースを利用させてるところに懐の深さを感じる。ただ、イベントは呼び水で利益の源泉は物販だと思うのだが、そちらの収益はどうなっているのか触れられていないのが残念。ツタヤから蔦屋書店への異動が片道切符なのはブラックに感じるが、どうなのだろう?
nobu23
函館の蔦屋書店を作り上げた社長(CCCの子会社)の、立ち上げから現在に至るまでを書いた書籍。 従来の店舗とはどう違うのか、といった哲学を中心に描かれている。 本来は主要な内容を書く予定だったスタッフが辞めてしまった関係なのか、現場感は少なめ。 コロナ禍前なので現在ではどうなったのか気になる。