電子書籍あり

斗星、北天にあり

斗星、北天にあり

奥羽・安東家の最盛期を築いた知る人ぞ知る智将、安東愛季。合戦、国造り、運命の出会いと別離……新たな戦国ヒーローが誕生!

著者 鳴神響一
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2018/11/08
ISBN 9784198647155
判型・ページ数 四六・432ページ
定価 1,980円(税込)
――今注目の鳴神響一が、満を持して放つ書下し本格歴史小説!
「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」と評された出羽国(秋田県)の戦国大名安東愛季(あんどう・ちかすえ)。
秋田を統一した知る人ぞ知る英雄である。檜山と湊の安東氏を統一し、蝦夷を治め、信長、秀吉とも誼を通じ、民のための国造りに心血を注いだ愛季の一代記。北斗の星の如く輝く愛季の生き様に心が奮える!
  • 鳴神響一
    1962年東京都生まれ。2014年に『私が愛したサムライの娘』で、第6回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作で2015年に第3回野村胡堂文学賞を受賞。文庫シリーズに『脳科学捜査官 真田夏希』(角川文庫)、『多田文治郎推理帖』『令嬢弁護士桜子』『神奈川県警「ヲタク」担当 細川春奈』(以上、幻冬舎文庫)、『SIS 丹沢湖駐在武田晴虎』(ハルキ文庫)、『刑事特捜隊「お客さま」相談係伊達政鷹』(小学館文庫)、『おいらん若君 徳川竜之進』『おんな与力 花房英之介』(双葉文庫)、『謎ニモマケズ』(祥伝社文庫)、『鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿』(文春文庫)がある。その他にも、『斗星、北天にあり』『風巻』など著書多数。
てまり
脇本城を訪れる前に再読。名前の漢字がムズイ。安東愛季は、15歳で当主となり、49歳で病死するまで、時代を駆け抜ける。北斗星に例えられるほどの傑物だったという。素直に面白かった。
円盤人
北斗七星が天に輝くが如く、と評された秋田の名将、安東愛季の物語である。ゲームの影響などでローカルな戦国武将にも注目が当たる昨今、おそらく資料も乏しかったであろうなか、愛季は仁政を尊ぶ実直な名君として描かれている。載舟覆舟の旗印が史実だったのかは不明だが、海運業に焦点を当てて主人公の視野を広く持たせたのは上手い。ただし、一文ごとに改行していく文体は総じてテンポがよく、読みやすいのはいいとして、戦や今生の別れ、粛清の場面などが淡白な印象になっているのが惜しい。後半駆け足気味になってしまったのも少々残念に思う。

関連書籍

ネット書店で購入する

定価1,980円(税込)

電子書籍を購入する

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加