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斗星、北天にあり
――今注目の鳴神響一が、満を持して放つ書下し本格歴史小説!
「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」と評された出羽国(秋田県)の戦国大名安東愛季(あんどう・ちかすえ)。
秋田を統一した知る人ぞ知る英雄である。檜山と湊の安東氏を統一し、蝦夷を治め、信長、秀吉とも誼を通じ、民のための国造りに心血を注いだ愛季の一代記。北斗の星の如く輝く愛季の生き様に心が奮える!
「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」と評された出羽国(秋田県)の戦国大名安東愛季(あんどう・ちかすえ)。
秋田を統一した知る人ぞ知る英雄である。檜山と湊の安東氏を統一し、蝦夷を治め、信長、秀吉とも誼を通じ、民のための国造りに心血を注いだ愛季の一代記。北斗の星の如く輝く愛季の生き様に心が奮える!
てまり
脇本城を訪れる前に再読。名前の漢字がムズイ。安東愛季は、15歳で当主となり、49歳で病死するまで、時代を駆け抜ける。北斗星に例えられるほどの傑物だったという。素直に面白かった。
円盤人
北斗七星が天に輝くが如く、と評された秋田の名将、安東愛季の物語である。ゲームの影響などでローカルな戦国武将にも注目が当たる昨今、おそらく資料も乏しかったであろうなか、愛季は仁政を尊ぶ実直な名君として描かれている。載舟覆舟の旗印が史実だったのかは不明だが、海運業に焦点を当てて主人公の視野を広く持たせたのは上手い。ただし、一文ごとに改行していく文体は総じてテンポがよく、読みやすいのはいいとして、戦や今生の別れ、粛清の場面などが淡白な印象になっているのが惜しい。後半駆け足気味になってしまったのも少々残念に思う。