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豊渓里(プンゲリ)
北朝鮮核実験場 死の情景
2018年6月、歴史的な米朝首脳会談が行われたが、その大きなテーマの1つは核施設の放棄だ。過去6回の地下核実験が行われた朝鮮半島北東部の豊渓里(プンゲリ)。核開発エリート技官を夫に持つ脱北著者が小説の形を借りて明かす衝撃のノンフィクションノベル! 三代にわたる金一族の絶対権力、核への執念、失われたのどかな暮らし。ベールに包まれていた豊渓里の核実験場、ついに封印が解かれる!
山葵
2018年出版。平壌に生まれ、作家をしていたという著者が、かつての自分の北朝鮮での経験などを交えて書いた「小説」。小説とはいえ、金正日や張成沢など実在の人物や、崔竜海がモデルだと思われるチェ・ビョンソという人物が登場するなど、実話を元にした小説であることが示唆されている。自分の体すら自分のものではなく権力に翻弄される人々の閉塞感、絶望感のようなものが生々しく描かれる。ただし、文の運び方に拙い部分が多くみられ、読みづらさを感じるのが残念な部分である。
FFM
フィクションだと言うが、金一族の独裁政治を告発するような内容だった。北朝鮮では、多くの住民が餓えに苦しんでいるのかもしれない。核がなければもっと暮らしが良くなるのではないかと思う。