-
ドラマ化で大反響! 続々重版!! 原作/白石一文『一億円のさようなら』
2020.09.03
電子書籍あり
一億円のさようなら
加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。今から30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息口座に預けられているというのだ。結婚して20年。なぜ妻はひた隠しにしていたのか。
そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
夫婦とは?お金とは?仕事とは? 今を生き抜く大人達に贈る、極上の娯楽小説
そこから日常が静かに狂いはじめていく。もう誰も信じられない――。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。
夫婦とは?お金とは?仕事とは? 今を生き抜く大人達に贈る、極上の娯楽小説
まねけんだ
長編ではあるが、地方の街並みの様子など描写が細かく具体的。登場する居酒屋やはちまき寿司の店舗も実在するんじゃなかろーか的な興味をそそる男目線が有難い。手にした棚ぼた的1億円。良いなぁーなどと思いながらも、そのお金を活かす鉄平の行動力は大したもんだと感心した。中盤までは。 しかし、結末を迎えるにあたり、妻の夏代にとって1億円という金額は、結局手のひらで転がす程度のものだったんだという事を思い知らされた。男以上にどっしり構える度胸があって『凄い』という意味で女の恐ろしさを感じた。妻には敵わない。参りました!
きあら
リストラされ福岡に戻り、親族の経営する企業で干されながらも慎ましく生活する鉄平は、ある日妻が莫大な遺産を相続していたことを知る。そして次々に知る家族の実状。鉄平は何もかも捨てて福岡を離れることにした。裏切りと絶望、そこからの再起。ネガティブな雰囲気の序盤は苦戦したけど、中盤から濃密なドラマは541ページの長さを感じさせずに一気に読めた。