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黙過

黙過

移植手術、安楽死、動物愛護……“生命”の現場を舞台にしたミステリー。あなたは必ず騙される――『闇に香る嘘』を超える驚愕!

著者 下村敦史
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2018/04/21
ISBN 9784198646080
判型・ページ数 四六・320ページ
定価 1,760円(税込)
“移植手術”は誰かの死によって人を生かすのが本質だ――新米医師の葛藤からはじまる「優先順位」。生きる権利と、死ぬ権利――“安楽死”を願う父を前に逡巡する息子を描いた「詐病」。過激な動物愛護団体がつきつけたある命題――「命の天秤」など、“生命”の現場を舞台にしたミステリー。あなたは4回騙される――話題作『闇に香る嘘』を超える衝撃!注目の江戸川乱歩賞作家、渾身の書下し。一気読みをおすすめします!
  • 下村敦史
    1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は数々のミステリランキングにおいて高い評価を受ける。同年に発表した短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補、『生還者』が第69回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門の候補、『黙過』が第21回大藪春彦賞候補となるなど、今注目を集める若手作家である。『難民調査官』『叛徒』『真実の檻』『失踪者』『告白の余白』『緑の窓口 樹木トラブル解決します』『サハラの薔薇』『悲願花』『刑事の慟哭』『絶声』『情熱の砂を踏む女』『コープス・ハント』『ロスト・スピーシーズ』『ガウディの遺言』など著書多数。
きのやん
黙過というタイトルにちなんだ話で全く関係のないと思っていた4つのエピソードが最終的に繋がる短編集 アベンジャーズみたい
Emi
人の命や、ヒトとそれ以外の生き物の命に優劣はあるのか、を問う短編集。それぞれえっ?そんなアホな、みたいな話が最後の一編で絡んでそういうことでしたか、となる構成はすごい。どんな命も平等、なんてのは総論であってそれぞれ結局は自分と自分の大切な人や生き物の命を優先したいのは当たり前だと思う。我が子を守りたい助けたい、自分が生きたいと思うのは生き物として自然なこと。他者の命をいただいて生きる生物だしその感謝は忘れてはダメだと思うけど。養豚場の話が印象的でした。

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