文芸書

雨と詩人と落花と

葉室麟/著


発売日:2018年03月16日
ISBN:978-4-19-864581-6
判型/仕様:四六判
定価:本体1,600円+税

 内容紹介

天領の豊後肥田、私塾咸宜園の塾主である広瀬旭荘は二度目の妻・松子を迎えた。剛直で激情にかられ、暴力をふるうこともある旭荘。しかし、心優しき詩人である彼の本質を松子は理解し、支え続けた。だが、江戸で松子は病魔に倒れる。時は大塩平八郎の決起など、各地が騒然としている激動期。儒者として漢詩人として、そして夫としてどう生きるべきか。旭荘は逡巡し、ある決断を下す。動乱の時代に生きた詩人の魂と格調高い夫婦愛を描く著者畢生の書。

 著者プロフィール

葉室麟
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者を経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞受賞。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。12年1月、『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で、第20回司馬遼太郎賞を受賞。著書に『千鳥舞う』『天の光』ほか多数。近著に『天翔ける』『大獄西郷青嵐賦』『嵯峨野花譜』など、油の乗り切った時代小説作家、多くの読者が新作を待っている。2017年12月逝去。逝去後5冊刊行予定。『玄鳥去りて』に続く2冊目の遺作。

 関連書籍