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安土唐獅子画狂伝 狩野永徳
「貴様に絵を頼みたい」。織田信長からの依頼は、計百枚にも及ぶ安土城障壁画だった。信長の機嫌を少しでも損ねたら、自分の首が飛び、家が絶えかねない。狩野派の行く末を案じ逡巡する永徳だったが、すべてを捨てて安土に向かうことを決意する。一世一代の大仕事。己の魂を筆にのせた迫真の絵は、覇王を納得させることができたのか? 天才絵師の孤独な闘いを描いた、絵師小説の決定版!
はち
前巻は足利から信長へという時代。この巻は信長の時代。 山楽が登場。
takaya
狩野永徳の物語。以前読んだ『洛中洛外画狂伝』でも永徳について書いていますが、今回は『唐獅子図屏風』に関する永徳の人生を描いています。美術好きの人なら興味深く読めるでしょう。それにしても、著者はよほど永徳が好きらしく、文章に熱意が感じられました。