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雲上雲下

雲上雲下

物語が世界から消える? 不思議で懐かしいニッポンのファンタジー

著者 朝井まかて
ジャンル 文芸書
シリーズ 文芸書
出版年月日 2018/02/16
ISBN 9784198645595
判型・ページ数 四六・448ページ
定価 1,870円(税込)
「草どん、語ってくれろ」どこからともなく現れた子狐は、目の前にいた草に話しかけた。物語をせがむ子狐に、草どんは重い口をひらく……。
子狐に山姥、乙姫に天人、そして龍の子。民話の主人公たちが笑い、苦悩し、闘う! 
「俺たち、本当に存在しているんですか?」
やがて物語は交錯し、雲上雲下がひずみ始める。物語が世界から消えてしまうのか?
不思議で懐かしい、ニッポンのファンタジー。
  • 朝井まかて
    1959年大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し『実さえ花さえ』でデビュー。(受賞作は文庫化され『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と改題) 2014年『恋歌』で直木賞受賞。同年『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、2015年『すかたん』で大阪ほんま本大賞、2016年『眩』で中山義秀文学賞、2017年『福袋』で舟橋聖一文学賞、2018年『雲上雲下』で中央公論文芸賞、2019年『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、同年大阪文化賞、2020年『グッドバイ』で親鸞賞受賞。著書に『先生のお庭番』『御松茸騒動』『落陽』『銀の猫』『落花狼藉』『輪舞曲』『類』などがある。
Mikey
世の中から昔話が信じられなくなり少なくなって行くとどうなるかをファンタジックに描いた作品。物悲しい結末に寂しい思いがする。草どんの語る物語はどれも引き込まれる秀逸の作品。語り継ぐ大切さを教えてくれる。
にのこ
語りの文章も素敵だ。声に出してよんでもよいかも。 にしても、こんな風にお話がつながっていくとは、、 現代の人達の会話のなんと味気ない冷たいものか。 最後の猫模様の……エピソード!大好き。

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